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 本日のお言葉



人間は、1枚の紅葉の葉が色づく事をどうしようもない。先ず人間の力でどうしようもない自然の美しさがなければ、どうして自然を模倣する芸術の美しさがありましょうか。

言葉もまた紅葉の葉のように自ら色づくものであります。ある文章が美しいより前に、先ず材料の言葉が美しいのである。

例えば人情という言葉は美しくないか、道徳という言葉は美しくないか。長い歴史が、これらの言葉を紅葉させたからであります。

小林秀雄

言葉では説明できない1枚の絵画や写真の美しさ、目で見る事も触る事も出来ない意識や存在の不可思議。

それらを言葉によってしか思索できないもどかしさ。

言葉について考えると止まらなくなる。

遠い昔、意識とともに与えられた言葉という人間の思索唯一の武器の美しさと魅力は何なのか?



 本日のお言葉



果たして他人(ひと)を説得する事が出来るものであろうか、もし説得できたとしたら、その他人(ひと)は初めから、説得されていた人なのではないだろうか。

小林秀雄

これは本当にそう感じる。

わかる人にはわかるが、何をどうしたって、わからない人にはわからない。

誰かが何かを言ったからわかったのではなく、その人は最初からわかっていたのだと、そんな風に思う事が多い。